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小阪部川ダムの状況

事業の概要

小阪部川ダム維持管理事業

   
岡山南部の受益地へ農業用水補給水を確保配水するため、水源地である小阪部川ダムの貯留調整を行って
 います。また、土地改良施設修繕保全事業などの団体営事業で計画的に施設の小中規模な改修を行い、ダム
 の機能維持に努めています。


水源涵養林事業

   昭和35年から小阪部川ダムの上流の新見市大佐大井野地内の山林35.
 6haに、ヒノキ、スギを植林することにより、 保水や洪水緩和の機能を持
 った「緑のダム」として水源を確保しています。平成24年度からは植林後
 約50年 が経過したことから、平成25年度までに本格的な間伐を実施
 し、この売却代 金は小阪部川ダムの維持管理費や補修費用に充てることに
 しています。
水源涵養林


国営小阪部川農業水利事業(小阪部川地区)(小阪部川ダムの建設)

  昭和初期、湛井十二箇郷、上原井領、東西用水の3組合での用水配分は、
 様々な旧慣があり、用水施設も不完全でかんがい用水の確保に非常な困難を
 強いられてきました。そこで用水問題解決のため、昭和11年8月岡山県に
 高梁川用水委員会が設置され種々検討が行われていたところ、昭和14年の
 大旱魃を契機として昭和15年1月に新見市に小阪部川ダムの建設、総社市
 に湛井堰と上原堰を統合した高梁川合同堰の新設、そして用水路の改修の基
 本方針が決定されました。この方針に基づき小坂部川にダムの建設が県営事
 業として昭和16年1月に着手されました。しかし戦時中の資材、労務不足
 により工事が難航したため、昭和23年8月に県営事業を国営事業に移管し
 米国対日援助見返資金2億円の配布を受けて工事も本格化し、昭和30年1
 0月待望のダム建設工事が完了し、昭和31年3月事業は完了しました。
 そしてその翌年の昭和32年3月、農林省から当土地改良区がダムの管理委
 託を受けました。
建設中の小阪部川ダム
完成当時の小阪部川ダム


国営附帯県営かんがい排水事業(高梁川地区)(取水堰・水路改修)

  小阪部川ダムから放流される農業用水の補給水量と、高梁川の自然流量と
 を合わせた水量を、それぞれの用水の取水堰によって取水配分するため、旧
 来の3堰のうち、構造が不完全であった最上流部の湛井堰と上原堰を統合し
 て「コンクリート」固定堰へ改修することとなり、昭和35年度に着工され
 昭和41年度に完成しました。
  また、これらの水を導水する湛井十二ヶ郷用水や上原井領用水などの用水
 路の改修も併せて施工されました。これらの工事は昭和24年度から20年
 の歳月を経て昭和44年度にすべて完成し事業は完了しました。
建設中の高梁川合同堰


国営かんがい排水事業(岡山南部地区)(取水堰・水路改修)

  国営附帯県営かんがい排水事業で施工された、高梁川合同堰および湛井十
 二ヶ郷用水路も、改修後30年以降を経過し老朽化が進み、計画どおりの十
 分な配水が出来ない状況にあったため、国営事業により平成10年度から頭
 首工及び水路等が改修され、平成27年度に事業は完了しました。

 
建設中の水路


県営農業用河川工作物応急対策事業(小阪部川地区)(洪水吐ゲート等改修)

   小阪部川ダムは、完成後約50年が経過し老朽化の進行により洪水吐ゲー
 トが緊急時に使用不能となる恐れがあったため、県営事業により平成13年
 度から平成19年度にゲートの改修が順次進められました。工事期間中は坊
 主ダムとして貯水量を減じて管理していましたが、平成20年度から洪水吐
 ゲートが再び使用可能となり機能が回復しました。
完成した洪水吐ゲート


農業用水水源地域保全対策事業

   良質な農業用水の安定的な供給と国土保全のためには、水源地域における
 森林について水源涵養機能の発揮、土砂流出防止機能の向上や良好な森林水
 環境の形成を図る必要があります。このため、水の恩恵を受けている下流地
 域の農業生産者や地域住民等が水源地域を取り巻く現状や課題について理解
 を深めるための普及促進活動を、当土地改良区が事業主体となり、平成19
 年度から平成24年度の期間で実施しました。
水源涵養林全景


国営施設機能保全事業「小阪部川地区」(小阪部川ダム改修)

   小阪部川ダムは築造から約60年が経過し、経年的な施設の劣化に伴い、
 取水設備及び放流設備においてはゲート等の腐食、管理設備においては操作
 制御の不具合等の性能低下が生じてきたため、平成26年度から国営事業に
 より、ダムの機能を保全するための整備が進められています。なお、緊急に
 更新整備を行う必要のあった管理設備の一部は平成25年から国営施設応急
 対策事業で実施されました。


現在の小阪部川ダム
【参考】事業の概要
  1 関係市町 岡山県岡山市、倉敷市、総社市及び都窪郡早島町
  2 受益面積 6,730ha(田:6,716ha、畑:14ha)
  3 総事業費 4,500百万円
  4 予定工期 平成26年度〜平成35年度
  5 主要工事 小阪部川ダム改修 1式
         ・堰堤(コンクリート劣化箇所)の補修・補強
         ・取水・放流設備の更新
         ・管理設備(観測警報設備、管理所等)の更新

小坂部川